まだSIerで消耗してるの?ITエンジニアが輝ける企業に転職するために登録すべきおすすめエージェント

登録すべきエージェントの紹介の前になぜITエンジニアはSI(システムインテグレータ)をやめるべきなのかを、私の体験を交えて書いています。すぐにどのエージェントに登録すべきか見たい人はこちらをクリックしてください。

僕は外資系のSI企業に新卒でエンジニアとして就職しました。グローバルな企業で海外の人と仕事するなど面白い経験がある一方で、エンジニアとしては、長く居続けず、絶対に転職した方が良いと痛感しました。実際に1年弱で辞めてしまいました。ここではなぜ僕がエンジニアはSIerをやめて転職すべきかを説明したいと思います。

目次
- SIerでITエンジニアが輝けないこれだけの理由
1. SIのビジネスモデル
2. SIの収益構造
3. ソフトウェアを作るということ
4. SIのビジネスモデルのなかでソフトウェアを作ることの問題点
5. SIのビジネスではITエンジニアは労力の割に待遇が極悪である
- ITエンジニアが輝ける場所
1. 受託開発 or 自社サービス
- 転職活動の進め方
1. 会社の求人を探して自分で申し込む
2. 知り合いに紹介してもらう
3. 転職エージェントに登録する

SIerでITエンジニアが輝けないこれだけの理由

  1. SIのビジネスモデル
    最初に前提知識としてSIのビジネスモデルを見ていきましょう。SIは企業や公官庁からシステムを受注し、開発して納品するサービスを商品としています。また、納めたシステムの保守・運用を担うこともあります。ざっくり言えば、営業が契約をとってきて、その契約に基づいて社内で開発し、収めるというビジネスモデルです。
  2. SIの収益構造
    ビジネスを行う上で、利益の算出方法はいろいろ有るかと思いますが、ここでは話を単純化するため、以下の公式で考えます。 利益 = 売上 - 費用 ビジネスを継続するためには利益をプラスにする必要があり、ビジネスを拡大するためにはその利益を拡大させる必要があります。利益を拡大するためには、上記の公式から、売上を最大化し、費用を最小化すればいいわけです。 さて、上記で見たSIのビジネスモデルと照らし合わせると、営業が取ってくる契約は「売上」で、社内での開発に関わることは「費用」ということになります。SIの場合、納品するものはシステムですから、材料費は建築などと比べるとほとんどかかりません。開発費と言われるもののほとんどは人件費です。人件費は人数×時間で決まります。つまり、できるだけ単価の高い仕事を、できるだけ少ない人数で短期間に遂行することができればSIのビジネスとしては成功です。上記が簡略化したSIビジネスモデルです。 次はSIが納品しているシステム=ソフトウェアを作ることはどういうことかを見ていきましょう。
  3. ソフトウェアを作るということ
    ソフトウェアを作ることは料理のレシピを作ることについてとても端的に紹介しているブログ記事があるのでそちらを引用します。元マイクロソフトのエンジニア中島聡さんのソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似ているという記事です。
 これに関しては、自信を持って言えるのだが、「どんなに優秀なエンジニアでも、決してプログラムを自分自身で書かずに良い詳細仕様を作ることは出来ない」という絶対的な法則があるのだ。私の知っている優秀なエンジニアは、皆それを知っており自ら実行している。もちろん、彼らはプログラムを書き始める前に大まかな設計をするのだが、十分な経験を積んだエンジニアは、その段階でのものが「仮設計」でしかないことを良く知っている。だから、その段階で詳細設計書を書くような時間の無駄使いはせず、すぐにプログラム(もしくはプロトタイプ)の作成にかかるのである。

 実際にプログラムを書き始めて初めて見えてくること、思いつくことが沢山あるので、それを元に柔軟に設計を変更しながらプログラムを書き進めるのである。作っているプログラムが予定通りに動き始めてやっと、設計も完成に近づくのである。(ただし、そんな作り方で作ったプログラムはソースコードが汚くなってしまうケースが多いので、この段階から出来上がったプログラムを、読みやすさ・メンテナンスの高さを重視して大幅に書き直すことを強く薦める。エンジニアによっては、ここで一度作ったプログラムを全部捨ててしまってもう一度全部作り直す人もいるぐらい、この作業は重要だ。)

 世界を又にかけてソフトウェア・ビジネスをしている米国の会社は、MicrosoftにしてもGoogleにしても、この法則にのっとって、アーキテクト自らががプログラムを書いている。
  1. SIのビジネスモデルのなかでソフトウェアを作ることの問題点
    逆にSIのビジネスモデルでは設計書を書くのは、上の簡略化した例では営業側の人達でその人達の95%はまともにソフトウェアを作ったことはありません。そのような人達の作った仕様書をもとにプログラムを書くのは無理な話ですし、仕様書通りにプログラムを作ってもバグだらけでしょう。そもそも、MicrosoftGoogleの優秀なエンジニアでさえ、ソフトウェアを作る前から完璧な仕様書を作ることは困難で、プロトタイプを作りながら修正していくのですから、そもそも仕様書を書いてその設計通りにプログラムを書くことを発注するという行為自体が無理があるのです。 また、SIerでは後の保守運用を考えて、リファクタリング(コードを書き直すこと)することはビジネスモデル的に時間のムダです。最悪、リファクタリングしなくても商品は動きますからさっさと納品して売上に計上し、保守運用でまた契約を取ることがビジネスとしては正解です。しかし、そこにエンジニアとして「良いモノを創る」という技能は養うことができません。 そんなことをしていて信用を失わないかと思うかもしれません。そこは営業の力でカバーです。ソフトウェアを作ることは一般の人には想像もつかない難しいものというイメージが有るので、営業の人が爽やかスマイルでちょっと専門用語を交えながら喋っていれば高い契約が取れてしまいます。

  2. SIのビジネスではITエンジニアは労力の割に待遇が極悪である
    これまでSIというビジネスという性質とエンジニアの役割について見てきました。簡単に言うと、SIとはソフトウェア受注会社で、利益を最大化するために、エンジニアはできるだけ短い時間でそのソフトウェアを作ることを求められます。そこではソフトウェアの品質というのは求められません。納品段階ではとりあえず動けば大丈夫です。その品質の悪いソフトウェアを保守運用することで会社には定期的な収入が入ります。そのため、技術としては業界の先端よりも枯れた技術が求められます。早く作るためには枯れた技術のほうが、習得するための時間がなくて都合がいいからです。そのため、エンジニアとしては先端の技術を勉強することは会社の利益と反することなので推奨されません。そして、SIでは業界の登場以来、イマイチな品質のソフトウェアが納品され、そのイマイチなものを保守運用するようになりました。そうすると、どうでしょう。保守性が悪く、働く人の効率が下がってしまいます。しかし、それは開発側が悪いとされ、営業側の人間は責任を取りません。まあ、当然といえば当然ですね。そこでイマイチな品質のソフトウェアを直すために労働時間が長くなります。こういったところでなぜか残業代は支払われません。こういった経緯で立派に、労働時間は長いが給料は安い、ブラック企業のできあがりです。古い技術で作られたソフトウェアを直すために時間を費やしてしまい、月100時間を超える残業をしたあげく、給料も上がらなければ新しいスキルも身に着けられない、それがSIerにおけるエンジニアの待遇です。 SIerに残ることは自分の人生をドブに捨てるのと同じこと言えるでしょう。

    ここまで、SI企業のエンジニアとして働くことがいかに自分の人生にとって、いかに最悪なものなのかを述べてきました。しかし、ITエンジニアという職業はそんなに酷いものなのでしょうか?答えはNoです。現在、私たちの生活で毎日のように使っていてもはや生活のインフラともなっているGoogleAmazonのサービスはITエンジニアたちが作っています。エンジニアは自分の作るプロダクトで世界中の人々の生活を劇的に変えるポテンシャルを持っています。では、なぜ上記のような不幸なITエンジニアが存在しているのでしょうか?答えは簡単です。いる場所を間違えているからです。もちろんSIでも幸せなエンジニアはいます。それは自分の時間をどんなに捧げてもそれが苦にならない人です。心を無にして長時間働くことができれば生活も安定しハッピーです。僕はそうではありませんでしたので違う道を選びました。次は、ものづくりが好きなエンジニアが輝ける職場はどんな場所か考えてみましょう。

ITエンジニアが輝ける場所

IT企業と呼ばれる企業の中には大きく受託開発の会社と、自社のでサービスを自社で開発・運用する事業会社があります。

SI企業は受託開発ですので、上記のようなビジネスモデルになり、ITエンジニアにとってなかなかしんどいことになります。そこでWeb系の企業に転職活動するとしても、受託をメインにしているところには行かないほうが賢明です。しかし、優秀なマネージャーがいるなら受託開発でも体を壊すことなく働けて得られるメリットがあります。それは場数をこなすことができるということです。後述する事業会社はメリットは多数有るのですが、関わることのできるサービス数が限られます。1つしかサービスを展開していない会社ならそのサービスしか関われませんし、複数あっても最大数はそのサービスの数までです。一方で、受託開発の多い会社では短くて数週間、長くても数ヶ月で開発するプロダクトが変わります。そこで地力を蓄えてから事業会社に移るのも得策でしょう。 受託開発を中心とした会社の反対は事業会社です。以下、事業会社でエンジニアをやるメリットを見ていきましょう。

1. 納期に縛られない

事業会社はクライアントに対する締切がないぶん、サービスや機能のリリース日を柔軟に設定できます。もちろん開発チーム内で決めた締切はあります。それを守ることは信用問題に関わるのでとても重要です。しかし、ソフトウェアを作るプロセスでも触れたように、ソフトウェア開発には往々にして「やってみないとわからない」ことが多いです。そういったことが発生したときに受託開発よりも簡単に納期をずらせます。この部分でエンジニアは精神的に余裕ができます。脱線しますが、エンジニアの仕事は頭脳労働の割合が大きいのでストレスは大きな障害になります。最近のWeb系の企業はリモートワークを導入したりスタンディングデスクを設置したりしてエンジニアの働きやすさ向上に力を入れているところが多いです。

2. 技術の選択

事業会社ではどのプログラミング言語もしくはフレームワークを使うかは自分たちで選ぶことができます。一方で受託開発は顧客との兼ね合いで決まります。納期優先であれば新しい技術を使うことはできず、使い慣れたものを使うしかありません。同じフレームワークの中でも、バージョンが新しいものよりも古いもの。まともなソフトウェアエンジニアは新しいもの好きですから、新しいバージョンの機能を使ってみたいわけですが、そういった願望をかなえられるのは事業会社です。そこでエンジニアはソフトウェアの高い品質を求めたり、扱う技術を選定したりする猶予があります。

3. 経営的視点

受託開発の場合、多くは顧客に言われたものを作って納品すれば終わりです。下手にこういうソフトウェアにした方がいい等と助言するよりも言われたものを早く作って納品したほうが顧客に喜ばれるし儲かります。一方、事業会社では、そのサービスの状況によって、事業を軌道に載せたり拡大させたりするなど経営的な視点も養えるでしょう。エンジニア的な技術的素養だけではなく経営的素養も成長させられることが事業会社にいるメリットです。

このサイトでは基本的に、場数を多くこなす目的ではない限り、事業会社でエンジニアをやることを進めます。

転職活動の進め方

では、どうやって転職活動するのでしょうか?いくつか方法があります。

  1. 会社の求人を探して自分で申し込む
  2. 知り合いに紹介してもらう
  3. 転職エージェントに登録する

そして転職するためには企業から内定をもらわないといけないですが、この時の貰う内定数の公式を以下のように簡略的に定義します。

内定数 = 応募会社数 * 面接通過確率

ここで内定数の最大化をするにはどうすればいいかを上記の転職する方法と照らし合わせて考えてみたいと思います。

1. 会社の求人を探して自分で申し込む

この方式を選んだ場合、応募会社数も面接通過確率も不安定です。応募会社数は完全に自分の力量に左右されます。ネット検索などを駆使するしかないため、自分の知っている企業しか受けられません。ネットが発達した現在、自分で探すことで見つけられる企業の数は無制限ですが、探すために時間と労力が取られます。そのため、自分の技術を磨く時間がなくなり、アピールできる題材が増えず面接通過確率も高くできないでしょう。自分の力だけで勝負するのはあまり効率的ではありません。

2. 知り合いに紹介してもらう

この方法は紹介であるため面接通過確率をかなり上げることができます。社員数数百人を超えた企業だとわかりませんが、社員数十人の会社であれば紹介されたらだいたい内定をもらうことができるでしょう。私もこの方法で転職したことがあります。この方法はかなり良さそうですが、大きな問題があります。それは応募会社数を大きくできないことです。SNSやリアルで知り合いの多い人は「誰か自分を推薦してください」といったら多くの企業から声がかかるかもしれませんが、ここではそうではない読者を想定します。世の中の大多数の人がそういった強い人脈を多くはもっていないからです。よって、人に紹介してもらうという方法は、遭遇したらラッキーぐらいに思っておきましょう。

3. エージェントに登録する

この方法の最大の利点は応募会社数を飛躍的に大きくすることができる点です。また、応募する会社のバラエティーも自分で会社を見つけるときよりも広げられます。一般的に人々はC向けのサービスを消費して生活していますから、なかなかBtoBのサービスで優良企業があっても見つけることができません。そこをエージェントという転職のプロに紹介してもらうことで自分の視野を広げることができます。また、エージェントの中には面談などを通して、まだ自覚していない自分の良さを引き出してもらうことができます。エージェントとの面談などで面接通過確率を高くすることもできます。 以上のことからこの記事では転職エージェントに登録して、転職活動することを進めます。以下でおすすめの転職エージェントを紹介していきます。

登録すべきエージェント

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エンジニアファクトリーはIT・Webエンジニア専門の転職エージェントです。ここの最大の特徴は転職コンサルタント一人あたりの抱える人数を少なくしているため、他社よりも手厚いサポートを実現していることです。案件数自体はレバテックキャリアに見劣りしますが、究極的には自分の転職先は1つあれば十分なので手厚いサポートを受けられることはとても安心感があります。


まずは登録しよう。最初の小さな行動を起こすことが、大きな結果に結びつく。 SIerの人はぜひ一度転職エージェントに登録して、Web業界など他のIT業界で働いたらどれだけ給料が上がり、労働時間が減るのかを知ってもらいたいです。 20代30代のエンジニアはぜひもう一度考えてほしいんですよ。SIerで化石のような技術を使って開発していることがどれだけの高いリスクをもっているのか。ビジネスマンとして一番吸収力の高い時期に枯れた技術や古い開発体制を吸収し、いざ自分の力で転職や独立をしなければいけないとき、どれだけのハンデを負うことになるのか? SIerでITエンジニアを続けることはまさに自分の人生をドブに捨てるようなものである。